「宗教科特別講演会」(5月21日)
5月21日、岩手県釜石市より堀江節郎神父様(イエズス会)をベネディクトホールにお招きして、全校生徒対象の宗教科特別講演会が開催されました。本校は東日本大震災発生から数年間、カトリック釜石教会内のコミュニティカフェ「ふぃりあ」へ生徒をボランティアとして派遣し、現在でも2年生が待降節の時期に「ふぃりあ」に集う方々にクリスマスカードを送付するなど、交流が続いています。「ふぃりあ」で活動されている堀江神父様が室蘭にお越しになることから、この講演会が実現しました。
「命の夢を分かち合いながら一宣教師の小さな旅ー」をテーマに、堀江神父様はキリスト教との出会いやブラジルでの宣教活動を通じた人々との出会いから得た学びと気づきを分かち合って下さり、宣教とは誰かに何かを教えるというよりもむしろ誰かと一緒に考えることであったとお話して下さいました。生徒は、相手の社会的地位や学歴・収入を見て態度を決めるのではなく素直に他者と接することの大切さや、自他の弱さを認める出会いの中で共感が生まれること、小さくされた人々にとって日本社会は実は生きにくさがあることなどについて理解を深め、「私たちには必ずミッション(使命)があります。どうぞ、素晴らしい人生を歩んでください。」という堀江神父様の結びの言葉と向き合い、自分の使命について想いを馳せることができました。